「次に好きになる」だけではない。BrewDog「GOOD BUDDY」が目指す、日常に寄り添う一本

「次に好きになる」だけではない。BrewDog「GOOD BUDDY」が目指す、日常に寄り添う一本
  • 「次に好きになる」だけではない。BrewDog「GOOD BUDDY」が目指す、日常に寄り添う一本
  • 「次に好きになる」だけではない。BrewDog「GOOD BUDDY」が目指す、日常に寄り添う一本
  • 「次に好きになる」だけではない。BrewDog「GOOD BUDDY」が目指す、日常に寄り添う一本
  • 「次に好きになる」だけではない。BrewDog「GOOD BUDDY」が目指す、日常に寄り添う一本
  • 「次に好きになる」だけではない。BrewDog「GOOD BUDDY」が目指す、日常に寄り添う一本
  • 「次に好きになる」だけではない。BrewDog「GOOD BUDDY」が目指す、日常に寄り添う一本
  • 「次に好きになる」だけではない。BrewDog「GOOD BUDDY」が目指す、日常に寄り添う一本
  • 「次に好きになる」だけではない。BrewDog「GOOD BUDDY」が目指す、日常に寄り添う一本

BrewDog(ブリュードッグ)の新商品「GOOD BUDDY(グッド バディ)」が、全国発売へ踏み出しました。Punk IPAで知られるブランドが、なぜ今あえて、もっと軽やかで親しみやすい一本を前面に押し出すのか。ブリュードッグ・カンパニー・ジャパンのブランドマネージャー、岡田卓也さんに話を聞き、実際にグラスを傾けてみると、このビールが単なる新商品ではなく、BrewDogの次の広がりを担う存在であることが見えてきました。

きっかけは会社のバディから

ブリュードッグ・カンパニー・ジャパンのブランドマネージャー、岡田卓也さん

会社の先輩社員で、バディでもあるタイジさんから、「BrewDogの “グッド バディ” というのを飲んだけど美味しかったよ」と知らされました。「何それ? 知らない!」と早速買いに行ってみるもののPunk IPAしか見つかりません。ネットで調べてみると、どうもファミリーマート先行販売らしいが今度全国販売になるようです(2026年4月14日~)。「これは岡田さんに話を聞こう!」ということで、ブランドマネージャーの岡田さんに話を聞くことにしました。

岡田さんは、BrewDogの日本市場において、ブランド戦略・販売戦略・商品企画をはじめ、PR、SNS運用、ファンコミュニティの運営まで幅広く担当されています。かつてBrewDog Bar六本木に独りで飲みに行くと、だいたい偶然あとからやってきて合流する飲み友達でもあります。

待ち合わせの場所は、THE CITY BAKERY 銀座インズ / BAR & GRILL 銀座インズ。銀座の地下にある、食事もお酒も気軽に楽しめるお店です。我々らしからぬ素敵な雰囲気の中でお話を聞いていると、「クラフトビールをもっと日常へ」という今回のテーマが妙にしっくりきました。特別なタップルームだけでなく、こうした街場の店で気軽に語れること自体が、GOOD BUDDYの目指す方向を象徴しているようにも思えました。

キーワードは「Your Next Favourite Beer」

今回のGOOD BUDDYを理解するうえで欠かせないのが、「Your Next Favourite Beer」というキーワードです。これは単に「次に好きになるビール」という意味ではありません。「これからの日常に寄り添う一本になる」という思いまで含んだ言葉だといいます。つまりGOOD BUDDYは、飲み手にとっての新たな “バディ(相棒)” となることを目指したビールなのです。

岡田さんの話で印象に残ったのは、この商品を “クラフトビールの入口” としてかなり明確に設計していることでした。日本ではPunk IPAの評価も売上も高く、BrewDogの代表作として強い存在感を放っています。一方で、その力強さや個性の濃さが、初めてクラフトビールを飲む人には少しハードルにもなっていました。そこで必要になったのが、クラフトビールの世界へ自然に連れていく、新しい入口でした。

たしかに、クラフトビールという言葉から連想するのは、ヘイジー、それもダブル ドライホップ(DDH)やトリプル ドライホップ(TDH)といった濃くて高めのアルコール度数、つまりハイアル系です。インペリアルなスタウトやIPAも同様にハイアルで、やはり個性の強い世界です。そうした特徴あるビールを味わうのも一つの楽しみ方ですが、慣れていない人には「少し身構える飲み物」という若干の緊張感を与えやすいのも事実です。GOOD BUDDYが目指したのは、その緊張感をなくすことでした。

セッションIPAというスタイルを選び、アルコール度数は4.5%。重すぎず、それでいて大手が出すメインストリームのビール、ラガーとは違うIPAらしさはきちんと残す。そのために重視したのが香りだといいます。岡田さんはこれを「IPAの超導入編」と表現していました。クラフトビールに慣れていない人にも入りやすいけど、飲めばちゃんと違いがわかる。その絶妙な立ち位置を狙っています。

飲んでみると、たしかに “気張らない”

実際に飲んでみると、第一印象は「あっさりしている」でした。けれど、ただ軽いだけではありません。セッションIPAらしくアルコール感は控えめなのに、IPAとしての苦味はちゃんとあります。口当たりはやわらかく、主張しすぎず、でも後味にはホップの表情がきちんと残ります。片ひじを張って向き合うビールではなく、自然体で付き合える一本、という感じが近いです。

個人的には、クラフトビールにありがちな「圧の強さ」がないのがよかったです。香りも味もあるのに、気負わず飲めます。どこか癒やし系で、ひと息つきたいときの一杯として素直に手が伸びそうです。最初の一杯としてもいいし、仕事終わりに少しだけ気分を切り替えたいときにも合います。大げさなご褒美ではないけれど、「ちょっとしたハレの日」に自分へ向けて選びたくなる。そのくらいの距離感が心地よく感じます。

しかもABV 4.5%という設計は、単に飲みやすいというだけでなく、次の日に響きにくい日常性にもつながっています。クラフトビールを「特別な日のもの」から、もっと日々の生活に寄せていく。その意図は、味のバランスにもよく表れていると思いました。

さまざまな料理に寄り添う、BrewDogの新しい顔

今回あらためて面白いと思ったのは、GOOD BUDDYがさまざまな料理に寄り添いやすいということです。クラフトビールというと、濃い味の料理と組み合わせるイメージが強いですが、この一本はもう少し守備範囲が広い印象です。食中酒としても無理がなく、「まずビールだけで個性を主張する」のではなく、料理と一緒に楽しめます。今回のお店では試せませんでしたが、刺身のような繊細なものや、全体にやさしい味わいの和食にも合わせやすいかもしれないと感じました。

この「主張しすぎない」という性格は、BrewDogの従来のイメージからすると少し意外かもしれません。だけど、そこがむしろ新しいです。Punk IPAのような看板商品があるからこそ、その手前に置ける一杯の意味が出てきます。GOOD BUDDYは、BrewDogの個性を薄めた商品ではなく、BrewDogの裾野を広げるために必要な役割を引き受けた一本なのでしょう。

先行発売の反響が示したもの

3月3日に全国のファミリーマートで先行発売された際、GOOD BUDDYは大きな反響を得たといいます。「良き相棒になりそう」「香りがいい」「程よい苦味と爽やかさが気持ち良い」「相棒のように寄り添ってくれる軽やかな飲み心地」「缶のデザインがかわいい」「ポップなデザインが大好き」「鮮やかなオレンジ色が元気が出る」といった声が寄せられ、味だけでなく、デザイン面でも好意的に受け止められました。

ここが重要だと思います。GOOD BUDDYは、ただ “飲みやすい” から受けたのではありません。香りや軽やかさに加えて、手に取りたくなる見た目、そして “相棒” という言葉が自然に伝わる設計がそろっていたからこそ、入口として機能したのでしょう。

犬と共にあるブランドだからこそ

その役割を、味だけでなく見た目でも支えているのがパッケージです。黄色を基調にした缶は売場でも目に入りやすく、犬のイラストもやさしい。従来のBrewDogの商品にはクールさや尖った空気がありましたが、GOOD BUDDYにはもう少し親しみがあります。

ただし、BrewDogにとって犬は単なるモチーフではありません。ブランドの出発点には、創業者のJames WattとMartin Dickie、そして “オリジナルのBrewDog” と呼ばれた犬のBrackenがいます。BrewDogの公式サイトでも、創業初期のガレージにはJames、Martin、Brackenがいたと語られています。だからこそ犬は、創業当初から家族であり、相棒でもあったのでしょう。GOOD BUDDYの売上の一部は、犬と人が自然に共に暮らせる社会を応援する活動に活用予定でもあります。そう考えると、この犬のデザインは単なる “かわいさ” ではなく、ブランドの核そのものにつながっていることがわかります。

岡田さんは、GOOD BUDDYという名前自体が「良き相棒」を意味すると改めて語っています。近くにいて、気を使わせず、それでいて気分を少し上げてくれる存在。クラフトビールが、詳しい人の趣味ではなく、もっと身近な “相棒” になってほしい。その願いが、味にもデザインにも通っています。

全国発売は、BrewDogの次の動きの予告でもある

今回の全国発売は、単に販路が広がるという話では終わらないはずです。岡田さんの話から伝わってきたのは、GOOD BUDDYでライトな入口をつくりつつ、その先にはPunk IPAや他のラインナップ、さらにはもっと熱量の高いファン体験へとつなげていきたい、という構想でした。

音楽やスポーツとの接点づくりは今後も続くといいますし、新しい領域への挑戦も視野に入っています。さらに、中長期ではコアなファンに向けた企画や、みんなが集まれる場所づくりへの思いもあるといいます。つまりGOOD BUDDYは、クラフトビール初心者向けのやさしい一本であると同時に、その先のBrewDogの世界へ人を連れていく “入口のハブ” でもあります。

飲み終えて残ったのは、「飲みやすい新商品だった」という感想だけではありません。クラフトビールはもっと自由でいいし、もっと日常にあっていい。その入口として、GOOD BUDDYはかなり優秀です。そして、そのやさしい入口の向こうで、BrewDogはまだいろいろ企んでいるようです。だからこそ、この一本は一度飲んで終わりではなく、その先を追いかけたくなります。

キャンペーン情報

GOOD BUDDYの全国発売を記念して、Xフォロー&リポスト キャンペーンを実施。応募期間は2026年4月14日から4月22日23:59まで。ブリュードッグ公式Xアカウントをフォローし、指定のキャンペーン投稿をリポストした人の中から抽選で10名に、GOOD BUDDYオリジナルのペアグラスが当たる(詳しくはXのポストを参照)。

商品情報
GOOD BUDDY
■スタイル:Session IPA
■Alc. 4.5% 350ml
■参考小売価格(税込):429円
■販売店舗:全国のスーパーマーケット、酒屋などで販売
※一部店舗では取り扱いがない場合があります。


【取材協力】
THE CITY BAKERY 銀座インズ / BAR & GRILL 銀座インズ
東京都中央区銀座西2-2先 銀座インズ2 B1階
営業時間 9:30-22:00(プレートメニュー17:00まで)
営業時間 17:30-23:00(フードL.O. 22:00、ドリンクL.O. 22:30)


《わたる》
わたる

わたる

ただのクラフトビール・ファン。ITマーケター、最近はFintech/Web3にも関心を持ちつつ、国内外のビール文化を探訪。2014年、BrewDog六本木でのPUNK IPAとの出会いをきっかけにBREWDOGの世界観に心を奪われ、スコットランド工場や英米各地のバー、ホテルを訪問。また、日本の地方ブルワリーを巡り、人の情熱に触れる旅を続ける。BREWDOG CHARTERの「We are on a mission to make other people as passionate about great craft beer as we are.」を心に、人とのつながりの中心にクラフトなビールを置く。合い言葉は「KANPAI🍻✨️」。