東京・池袋にある国の重要文化財「自由学園明日館」で、2026年8月21日(金)・22日(土)の2日間、「ビアテラス2026」が開催されます。
会場となるのは、フランク・ロイド・ライトと遠藤新が設計した築100年を超える建築と、その前に広がる芝庭。NAMACHAん Brewing、Cycad Brewing、コエドブルワリーのクラフトビールと、ビールに合わせたフードを楽しめます。
さらに今年は、自由学園明日館とNAMACHAん Brewingによるコラボビール第3弾「さくらホワイト」もイベントで初披露。池袋の街中に残る歴史的建築で過ごす、夏の夕暮れ。ビールだけではない、この場所だからこそ楽しめるビアテラスです。
築100年を超えるフランク・ロイド・ライト建築がビアテラスに
自由学園明日館は、1921年に羽仁もと子・吉一夫妻が創立した自由学園の校舎として建設されました。
設計を手がけたのは、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトと、その弟子である遠藤新。帝国ホテル設計のため来日していたライトに遠藤が羽仁夫妻を引き合わせ、夫妻の教育理念に共鳴したライトが校舎を設計しました。
1934年に自由学園が現在の東久留米市へ移転した後も建物は残され、1997年には国の重要文化財に指定。保存修理を経て、現在は建物を保存するだけでなく、見学や結婚式、コンサート、公開講座などに活用する「動態保存」の文化財として使われています。
「ビアテラス2026」では、その明日館の芝庭を中心に全館を会場として使用。ライト建築を背景に、夕暮れから夜へと移り変わる空気のなかでクラフトビールを楽しめます。
池袋周辺のブルワリーを中心に3社が参加

今回のビアテラスに登場するブルワリーは3社です。
NAMACHAん Brewing
大塚、椎名町、北池袋など豊島区を中心に展開するNAMACHAん Brewing。「燻製」とクラフトビールを組み合わせたビールづくりでも知られ、今回のビアテラスではビール各種をMサイズ1,000円、Lサイズ1,200円で提供予定です。そして注目したいのが、自由学園明日館とのコラボレーションです。
Cycad Brewing
西池袋に醸造所を構えるCycad Brewingも参加します。明日館と同じ西池袋という、まさに地元のブルワリー。ビールはスモールサイズ700円、レギュラーサイズ1,000円のほか、4種類を楽しめる飲み比べセット1,700円も用意されます。
コエドブルワリー
埼玉県川越市をルーツとするコエドブルワリーも登場。川越・東松山を拠点にクラフトビールを展開するブルワリーで、会場では各種ビールをMサイズ800円で提供予定です。
池袋・豊島区を拠点とする2つのブルワリーに、埼玉を代表するコエドブルワリー。明日館の立地を考えても、地域との距離が近いラインアップとなっています。
明日館の桜をビールに。「さくらホワイト」が初披露
今回、ぜひチェックしたいのが、自由学園明日館とNAMACHAん Brewingによるコラボビール第3弾「さくらホワイト」です。
使用しているのは、明日館の敷地内に立つ樹齢70年を超える桜。その花びらと葉を香りづけに使ったビールで、「ビアテラス2026」で初披露されます。
両者のコラボレーションはこれが初めてではありません。第2弾の「さくらスモークラガー」では、同じ桜の剪定枝を廃棄せずチップに加工し、麦芽の燻製に利用。明日館に根を張り続けてきた桜を、NAMACHAん Brewingが得意とする燻製という方法でビールへとつなげました。
そして今回は枝ではなく、花びらと葉。建物を単なるイベント会場として使うだけではなく、そこにあるものをビールへ取り込み、その場所ならではの一杯をつくる。「さくらホワイト」は、今回のビアテラスを象徴するビールになりそうです。
ローストポークからTexas BBQ、餃子まで
ビールに合わせるフードも充実しています。
埼玉県日高市の「サイボク」は、ローストポークプレート(ウインナー付き)やウインナーカップを提供。さらに「サイボク×COEDO」のビールも販売されます。
燻製料理を得意とする「Smoke Beer Factory」からは、燻製ボローニャソーセージや、合鴨・チーズ・うずら卵の燻製盛り合わせ。
西池袋のCYCAD BREWING内を拠点とするTexas Style BBQ Shop「Phat Q」は、プルドポークサンドイッチとチリコンカンを提供します。
8月21日(金)限定で「ぎょうざの満洲」も出店。焼餃子をはじめ、お好み焼餃子、ザーサイ・メンマ・秘伝豆のおつまみ三種盛り、よだれ鶏が並ぶ予定です。
そのほか、自由学園那須農場のミルクアイスやソフトドリンクも販売されます。
建築を「使いながら残す」場所で飲む一杯

クラフトビールイベントというと、多数のブルワリーが集まり、何十、何百種類ものビールを飲み比べる大規模なビアフェスも魅力です。一方、「ビアテラス2026」に参加するブルワリーは3社。その代わり、ここには自由学園明日館という、このイベントでしか得られない舞台があります。
1920年代につくられたF.L.ライトと遠藤新の建築。芝庭と幾何学的な意匠を持つ建物。そこに現在の池袋周辺でビールをつくるブルワリーが集まり、明日館に70年以上根を張る桜まで一杯のビールになる。
歴史的建築を保存して眺めるだけではなく、人が集い、食べ、飲み、時間を過ごすことで次の時代へつないでいく。明日館が続けてきた「動態保存」という考え方を、クラフトビールを片手に体験できる2日間ともいえそうです。
まずは夏の夕暮れ、100年を超えて使われ続ける建築の中で、現在の東京・埼玉でつくられるクラフトビールを味わってみてはいかがでしょうか。
【開催概要】
自由学園明日館 ビアテラス 2026
開催日:
2026年8月21日(金)16:30~20:30
2026年8月22日(土)16:00~20:30
※両日とも最終入館・ラストオーダーは閉館30分前
※8月21日(金)は20歳以上限定。20歳未満および乳幼児を含む子ども連れは入館不可
会場:
自由学園明日館 芝庭ほか全館
東京都豊島区西池袋2-31-3
池袋駅メトロポリタン口より徒歩5分、JR目白駅より徒歩7分
入館料:
500円(現金のみ)
※ビール、フードは別料金
※予約不要。混雑状況により入館待ちとなる場合があります。
出店ブルワリー:
NAMACHAん Brewing
Cycad Brewing
コエドブルワリー
フード:
サイボク
Smoke Beer Factory
Phat Q
ぎょうざの満洲 ※8月21日(金)のみ
主催:自由学園明日館
後援:豊島区
※雨天決行。台風など荒天時は中止となる場合があります。
※飲酒を伴うイベントのため、自動車・バイク・自転車での来館はご遠慮ください。
※お酒は20歳になってから。



