天王洲アイルにオープンした新施設「BREWS」とは
東京・天王洲アイルに、新たなクラフト拠点「BREWS」が2026年3月22日にオープンしました。天王洲のクラフトビールシーンを長年けん引してきたT.Y.HARBORの新たな醸造拠点であり、同時にNOZY COFFEEの焙煎所も併設された施設です。

場所は寺田倉庫の倉庫街の一角。外観は倉庫そのものの佇まいで、天王洲らしい景観の中に自然に溶け込んでいます。既存の醸造拠点の近接地にありながら、設備の刷新とともに空間ごと再構築されたプロジェクトとなっています。
T.Y.HARBOR Breweryの新醸造所とNOZY COFFEE天王洲焙煎所

施設に入ると、まず目に入るのが正面に広がる大型の醸造設備です。右手にはNOZY COFFEEの焙煎所、左手にはT.Y.HARBORの直売スペース。そして中央に据えられた醸造設備が、この施設の象徴的な存在となっています。

これまでのT.Y.HARBORは、レストランやブルワリーとして“飲む場所”の印象が強い存在でしたが、BREWSでは「つくる現場」と「提供する場」が一体化しています。
さらに、醸造設備の上部にはキャットウォークが設けられており、今後はそこからのブルワリーツアーも予定されています。単にビールを飲むだけでなく、製造工程そのものを体験として開いていく設計が特徴です。
BREWSで楽しめる9タップとナイトロビール

タップは全9本構成。訪問した日は、7タップ繋がっており、5タップが天王洲での醸造ライン(旧設備での醸造)、2タップがコラボレーションビールという構成。9タップ中の1本はナイトロ仕様(窒素充填)とのことでした。炭酸ガスではなく窒素を加えることで、より滑らかな口当たりとクリーミーな質感が生まれるナイトロビールは、施設限定の提供。今後はナイトロ専用ビールの醸造展開も期待されるポイントです。
この日は以下の2種をいただきました。
IPA / IPA / 6.0%
KEYAGU no SHUKUHAI(けやぐの祝杯) / Hazy IPA / 6.0%


「KEYAGU no SHUKUHAI」は青森のBe Easy Brewingとのコラボビールで、T.Y.HARBORのブルワー松村氏の出身ブルワリーという関係性から実現したものです。単なるコラボにとどまらず、ブルワー同士の背景やつながりが反映された一杯となっていました。
なお、新設備で醸造されたビールの本格リリースは4月下旬以降になる見込みで、今後ラインアップは大きく更新されていく予定です。
缶ビール展開と“体験型ブルワリー”への進化

今回の設備刷新により、カンニング設備(缶充填設備)が新たに導入されました。これまで主に瓶で提供されてきたT.Y.HARBORのビールが、今後は缶でも展開されるようになります。これは単なるパッケージの変化ではなく、持ち帰りや流通、飲用シーンの拡張を意味します。また、キャットウォークからの見学導線も含め、BREWSは明確に「体験型ブルワリー」として設計されています。
天王洲というエリアは、倉庫街をベースにアートや飲食が重なりながら更新されてきた場所ですが、今回のBREWSはその文脈をさらに一歩進める存在です。クラフトビールとコーヒーという異なる文化を同一空間に置き、それぞれを独立させながらも交差させる。その構造自体が、この施設の価値になっています。
セレクトに表れる、これからのT.Y.HARBORの方向性

BREWSは新施設であると同時に、T.Y.HARBORの進化を示す拠点でもあります。醸造設備の刷新、コラボレーションの拡張、缶ビールへの展開、そしてナイトロビールという新しい提供方法。これらはすべて、クラフトビールの楽しみ方を拡張する方向にあります。

天王洲という場所において、「飲む」だけでなく「つくる」「知る」「体験する」という複数のレイヤーを持った施設として、BREWSは新たな役割を担い始めています。
店舗概要
店名:BREWS (ブリューズ)
住所:東京都品川区東品川2-1-3
営業時間:11:00 ~ 21:00
アクセス:
・東京モノレール 天王洲アイル駅 中央口より 徒歩約5分
・りんかい線 天王洲アイル駅 B出口より 徒歩約5分
・JR 品川駅港南口より 徒歩約20分








