【長野・諏訪】「クラフトビール」じゃなく、街の“ビール”へ。有頂天醸造がラガーとベルジャンを造り続ける理由

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  • 広々としたガレージスペース
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長野県諏訪市・上諏訪に醸造所とタップルームを構える「有頂天醸造」。

ラガーやベルジャン、ビターといったクラシックなビアスタイルを軸にしながら、諏訪の水や八ヶ岳周辺で育ったホップなど、この土地だからこそ生まれる味わいを模索しているブルワリーです。

今回BEER MAPS NEWS編集部は、有頂天醸造代表の田中さんを訪ねました。

クラフトビールとの出会いから、箕面ビールでのキャリア、カナダ・バンクーバーで受けた刺激、諏訪でブルーパブを立ち上げた理由。そして、IPAが大きな存在感を持つ現在のクラフトビールシーンで、なぜラガーやベルジャンを造り続けるのか。

話を聞いていくと見えてきたのは、流行とは少し違う場所から「ビールの日常」を作ろうとする、有頂天醸造ならではの考え方でした。

クラフトビールとの出会いは京都。「自分でもビールを造ってみたい」と思った原点


取材は、有頂天醸造が定番化を目指しているチェコスタイルのペールラガー「BUDDY」で乾杯してスタート。

現在はラガーやベルジャンを中心に醸造している田中さんですが、そもそものクラフトビールとの出会いは大学時代まで遡ります。

——最初にクラフトビールを意識して飲んだのはいつ頃ですか?

田中さん:大学時代に京都の「Bungalow」で飲んだのが、ちゃんとクラフトビールを意識して飲んだ最初だったと思います。もともとビール自体は好きだったんです。ただ、当時の僕にとってクラフトビールは「高いビールだな」という印象もあって(笑)。でも飲んでみると、大量生産されるビールとはまた違うものがある。「ビールって面白いな」と思う入口になりました。

そこからさまざまなビールを飲むようになり、さらに大きな衝撃を受けたのが、アメリカのNorth Coast Brewingが造るベルジャンスタイルのビール「Brother Thelonious」。IPAではなく、ベルジャン・ダーク・ストロングとの出会いが「自分でもビールを造ってみたい」という初期衝動につながったといいます。この原体験は、現在の有頂天醸造にも色濃く残っています。

田中さん:もちろんIPAも好きですし、いろんなビールを造れること自体が面白い。でも、これだけブルワリーが増えたなかで「自分はどこにフォーカスするのか」と考えると、最初に自分が衝撃を受けたものに立ち返る部分は大きいですね。

現在、有頂天醸造がラガーやベルジャンに力を入れる理由。その原点は、田中さんがクラフトビールと出会った頃にすでに生まれていました。

求人がないなら直接電話。箕面ビールから始まったブルワーとしてのキャリア

大学卒業を迎えた田中さんは、一般的な就職活動には進みませんでした。

「働くなら、好きなものに関わりたい」

「ものづくりをしながら生きていけたら」

そう考えたときに思い浮かんだのが、ビールを造る仕事でした。しかし当時は、現在のようにSNSでブルワリーの求人を頻繁に目にする時代ではありません。そこで田中さんが取った方法は、非常にシンプルでした。

ビールイベントへ行き、出店しているブルワリーのビールを片っ端から飲む。そして、一番おいしいと思ったブルワリーに直接連絡する。

その一軒が大阪の「箕面ビール」でした。

——募集しているかどうかも分からない状態で連絡したんですか?

田中さん:イベントで飲んだスタウトとゆずホ和イトがめちゃくちゃおいしくて、次の日に電話しました。「昨日ビールを飲んですごくおいしかったんですけど、働かせてもらえませんか?」って(笑)。ちょうど採用が決まった直後で、募集自体は終わっていたそうです。それでも面接をしてもらえて、「じゃあ明日からとりあえずアルバイトで」と入口を開けてもらいました。

当時京都に住んでいた田中さんは、そのままブルワリーの近くへ引っ越し。箕面ビールで約3年間、醸造所内の仕事やイベント出店など、ビールにまつわるさまざまな経験を積んでいきます。

ブルワリーイベントでは、同世代の造り手や、これから醸造所を始めようとしている人たちとの出会いも増えました。

現在まで続くクラフトビールシーンでのつながりも、この頃に形成されていったといいます。

カナダ・バンクーバーで見つけた「造る人と飲む人が近い」ブルーパブの魅力

広々としたガレージスペース

箕面ビールで約3年間働いた後、田中さんは東京の小規模ブルワリーへ。さらに自分たちでビールを企画し、ブランドとして醸造・販売を行うファントムブルワリーとしての活動も始めます。

そしてもう一つ、現在の有頂天醸造を形作る大きな経験となったのが、カナダ・バンクーバーで過ごした約1年間でした。ワーキングホリデーを利用し、「Parallel 49 Brewing」でブルワリーの仕事を経験。そこで衝撃を受けたのが、街とブルワリーの距離の近さでした。

——カナダのブルワリーシーンで印象的だったことは?

田中さん:ブルワリーでビールを飲むこと自体が、すごく身近なんですよね。僕自身、いつか独立してブルワリーをやりたいとは思っていたんですけど、「どんなブルワリーをやりたいか」までは具体的に決まっていませんでした。でも、向こうでブルーパブのあり方を見て、「こういう形でやりたい」と思うようになりました。

ビールを造っているすぐそばで、そのビールを飲んでいる人がいる。「造る場所」と「飲む場所」が分断されず、オープンにつながっている。田中さんがバンクーバーで感じたその魅力が、現在の有頂天醸造の形へとつながっています。


なぜ長野・諏訪だったのか。酒蔵の街に加わった、新しい“ビールの目的地”

カナダから帰国した田中さんは、いよいよ自分のブルワリーを立ち上げるための場所探しを始めます。最初から諏訪に決めていたわけではありません。車中泊をしながらさまざまな地域を巡り、「自分がブルワリーを始める意味」を探していったといいます。

——最終的に諏訪を選んだ理由は何だったのでしょう?

田中さん:自分に何の文脈もない地域で唐突に始めるより、地元である長野県の中で探そうと思うようになりました。僕がやりたかったブルーパブは、やっぱり人が歩いている場所じゃないと成立しづらい。長野県は基本的に車社会なので、そう考えると候補になるエリアはかなり限られてきました。

そのなかで諏訪は、個人のお店が多かったり一度人が減った時期もありましたが、その後新しいお店が増え始めていたり、新しいことを始めるには面白そうなタイミングだったんです。そして何より、田中さん自身が諏訪の景色を気に入っていました。

ブルワリーの近くには酒蔵が並び、日本酒を目的に街を歩く人もいる。そこに新しく「ビール」という選択肢が加わりました。

現在では地元客だけでなく、東京など県外から有頂天醸造を目的地として訪れる人も少しずつ増えているといいます。

田中さん:ここを目的に来て、そのあと街を歩いてみて「諏訪って面白いね」と思ってもらえたら、それが僕が地域に還元できることの一つなのかなと思っています。

単に地域の素材を使うだけではない。「ブルワリーそのものが、その街を訪れる理由になる」

有頂天醸造が考える地域との関わり方が見えてきます。

「最高の状態で生きていたい」。有頂天醸造という名前に込めた意味

一度聞いたら忘れにくい「有頂天醸造」という名前。

その背景には、田中さんがブルワリーを通じて作りたい“空気”そのものが表現されています。

独立について箕面ビール時代の先輩に話した際、「横文字のブルワリー名は増えすぎて覚えられないからやめてくれ(笑)」 と言われたことが、一つのきっかけになったそうです。

そこで日本語で、自分たちがやりたいことを表現する言葉を考えました。

田中さん:究極的には自己満足なんですけど、自分が楽しく生きられればいいと思っているんです。ただ、自分が楽しくいるためには、周りの人たちも楽しそうで、ポジティブな空気に満たされていることが大事で。ビールを造る人がいて、飲む人がいて、いい音楽があって、おいしい料理がある。そういう最高な状態で生きていたい。そのイメージから「有頂天醸造」という名前になりました。

ビールだけではなく、人、音楽、料理、街。それぞれが交わり、「有頂天」になれる場所をつくる。

ブルワリーの名前そのものが、有頂天醸造の思想を表していました。

地方だから面白い。クラフトビールの“正解”がない場所で文化をつくる

東京と諏訪では、クラフトビールとの距離感が大きく異なります。

東京ではIPA、ラガー、セゾン、ベルジャンといったビアスタイルの名称がある程度浸透し、何杯ものビールを飲み比べる楽しみ方も珍しくありません。

一方、有頂天醸造を訪れる地元客のなかには、クラフトビール自体をほとんど飲んだことがなかった人もいるそうです。

しかし田中さんは、その状況をむしろ面白いと捉えています。

——クラフトビールがまだ浸透しきっていない地域だからこその面白さはありますか?

田中さん:先入観がないんですよね。IPAが流行っているからIPAを飲みたい、というわけでもない。僕らが「これはラガーです」「これはベルジャンです」と出したものを、かなりフラットに受け取ってもらえる。だから、ゼロから一緒に土壌を作っていける感覚があります。「お客さんを育てる」という表現ではなく、店とお客さんが一緒になって、この街のビール文化がどうなっていくのかを見ていきたい。

有頂天醸造がラガーやベルジャンを造り続けた先に、「諏訪ではこういうビールが日常的に飲まれている」という文化が生まれるかもしれません。

諏訪の水をそのまま生かす。チェコラガー「BUDDY」を定番にする理由

ブルワリー提供

そんな有頂天醸造が、今後定番として育てていこうとしているのがチェコスタイルのペールラガー「BUDDY」です。

有頂天醸造では、ラガーを造る際、できる限り水質を調整せず、諏訪の水をそのまま生かすことを意識しています。

——なぜ定番をチェコラガーにしたのでしょう?

田中さん:水はビールの原料の中で一番割合が大きいものですよね。僕らは副原料で地域性を表現することはそこまで多くないんですけど、水はその土地で形成されるもの。ここの水をできるだけそのまま使ってビールを造りたいと思っています。

諏訪の柔らかな水質を考えたとき、田中さんの中でフィットしたのがチェコラガーでした。

ホップについても、トレンドの新品種やエクストラクトを積極的に追うというより、ザーツをはじめとする伝統的なノーブルホップやホールホップを選択。一方で、麦芽はさまざまな産地やメーカーのものを積極的に試しています。

同じピルスナーモルトでも、チェコ、ドイツ、ベルギーでは仕上がりのニュアンスが違う。ホップの華やかなアロマだけではなく、口に含んだときの味わいや、鼻に抜けていく麦芽の風味まで含めてビールを組み立てる。

有頂天醸造のビールづくりは、派手ではなくとも、細かな選択の積み重ねで構成されています。

IPA全盛のクラフトビールシーンで、なぜラガーとベルジャンを造るのか

現在のクラフトビールシーンにおいて、IPAをはじめとするホッピーなビールは大きな存在です。

一方、有頂天醸造の中心にあるのはラガー、ベルジャン、ビターといった比較的クラシックなビアスタイル。

では、それは単なる“逆張り”なのでしょうか。

田中さんの答えは少し違います。

——IPAのほうが売りやすい、という考え方はありませんか?

田中さん:僕は「IPAだから必ず売りやすい」とは思っていないんです。IPAが強いブルワリーなら、そのブルワリーのIPAは売れると思います。でも別のブルワリーなら、IPAよりラガーのほうが早く売れることだってある。結局、そのブルワリーの“4番バッター”が何なのかという話だと思います。

さらに田中さんは、IPAを「簡単なビールではない」と話します。

ホップの強いキャラクターによって“それらしいIPA”を造ることはできても、本当にクオリティの高い一杯へ仕上げるためには、原料、投入方法、発酵など細かなプロセスへ膨大なエネルギーを注ぐ必要がある。だからこそ現在は、そのエネルギーをラガーやベルジャンへ注ぎたいといいます。

田中さん:ラガーやベルジャンで、まだまだ試せていないこと、考えなきゃいけないことがたくさんある。だから今の僕には、IPAを造っている余裕がないという感じなんですよね。

もちろんIPAが嫌いなわけではない。飲むし、おいしいIPAには今でも驚かされる。

ただ、世の中で何が流行っているかではなく、「自分がわざわざブルワリーをやるなら、何をやるのか」

そこを突き詰めた結果が、現在の有頂天醸造のラインナップです。

「パイントで飲めるビール」を。瞬間最大風速よりも、ずっと飲んでいられる一杯

有頂天醸造のビールづくりを象徴する考え方の一つが、「大きいサイズで飲めるビール」という言葉です。

強烈なホップアロマや高いアルコール度数など、一口で驚きを与えてくれるビールもクラフトビールの大きな魅力です。

一方、田中さんが目指すのは、最初の一口のインパクトだけではありません。

——有頂天醸造が考える“いいビール”とは?

田中さん:瞬間最大風速みたいに、飲んだ瞬間にドカンとくるビールには、それならではの魅力があります。ただ、それをずっと飲んでいられるかはまた別の話だと思うんです。ビールの魅力って、良くも悪くもダラダラ飲めることだったり、たくさん飲めることでもある。僕は瞬間最大風速より、トータルのバランスを大事にしたいですね。

パイントという大きなグラスで飲んでも、最後まで飽きない。一杯飲み終わったあと、自然ともう一杯頼みたくなる。そういうビールでなければ「デイリーなビール」にはなれないと田中さんは考えています。

「海賊みたいに、大きいジョッキで多少こぼしながら飲んでもいい」

そんな冗談を交えながら、田中さんはこう続けました。

「たかがビール、されどビール」。

造る側は一本のビールに本気で向き合う。しかし、飲む人には肩肘張らず、ラフに楽しんでもらいたい。

有頂天醸造が目指しているのは、特別な日に飲むためだけのお酒ではなく、“People's Beer”ともいえる日常のお酒です。

八ヶ岳周辺のホップ「カイコガネ」で探す、この土地ならではのビール

ブルワリー提供

一方で、有頂天醸造は地域の素材をまったく使わないわけではありません。取材後半に飲んだ「Montara」では、八ヶ岳周辺で栽培された国産ホップ「カイコガネ」を使用。

現在のバッチはベルジャンブロンドとして仕込み、ベルジャン酵母由来の香りと、カイコガネの穏やかな柑橘系のニュアンスを組み合わせています。

以前には同じホップを使ってラガーとして仕込むなど、スタイルを変えながら「カイコガネが最も生きるビール」を探っています。

ここで興味深いのは、「地元の素材だから使う」という順番ではないこと。

田中さん:作りたいビールがあって、それにフィットする原料を選びたいんです。ただ、カイコガネは最初に使ったときにニュアンスが面白いと思った。だから、このホップを一番生かせる形は何だろうと探しています。

地域性をストーリーとして後付けするのではなく、まず原料として面白いから使う。その結果として、八ヶ岳から諏訪へとつながる土地のビールになっていく。この距離感もまた、有頂天醸造らしいローカルへの向き合い方です。

3年先の味を待つ。樽熟成とWild Aleという、もう一つの顔を持つ有頂天醸造

「毎日飲めるラガー」とは対極にあるようなビールにも、有頂天醸造は挑戦しています。ブルワリー内には複数の樽が並び、その一部では異なる微生物を使いながら発酵・熟成を進めています。なかにはフランダースレッドをイメージし、約3年という長い時間をかけて完成を待っているものも。

この分野へ興味を持ったのも、カナダで働いた経験がきっかけでした。

——ラガーとはかなり方向性が違いますね。

田中さん:これはもう、醸造家としての遊びというか、発酵の面白さがすごく詰まっているんですよね。狙いはもちろん作るんですけど、全部をコントロールできるわけじゃない。うちはブルワリー自体に空調がないので、夏は温度が上がるし、冬は寒くなって発酵が止まるかもしれない。でも、それも含めて「この場所じゃないとできない味」になる可能性があると思っています。

将来的にはクールシップを導入し、さらに自然発酵の世界へ踏み込んでみたいという構想も。「毎日飲めるビール」を追求する一方で、人間が完全にはコントロールできない発酵にも惹かれる。この振れ幅も、有頂天醸造の面白さです。

「クラフトビール」ではなく、いつか街の普通の“ビール”になりたい

取材の終盤、田中さんから印象的な言葉がありました。

「できるだけ“クラフトビール”という言葉を使わないようにしたい」

もちろん、自分たちがクラフトビールを造っていることを否定しているわけではありません。小規模な醸造所が造るビールという意味では、有頂天醸造も間違いなくクラフトビールです。しかし、「クラフトビール」と呼ぶことで価値が生まれる一方、その言葉自体が一般のビールとの間に壁を作っているのではないか。田中さんはそう考えています。

田中さん:クラフトビールと言っているうちは、市民のお酒にはならない気もしているんです。だから、できれば「ビール」として飲んでもらいたい。有頂天醸造のビールが、特別なクラフトビールとしてではなく、普通に街で飲まれている状態にしたいですね。

そのためには価格という大きな壁もあります。小規模醸造で大手メーカーと同じ価格を実現することは難しい。だからこそ、タップルームで地元の人に日常的に飲んでもらえる状況をつくり、ブルワリーとしての生産量を増やしていく。その積み重ねによって、少しずつ「デイリーに飲める価格」へ近づけていきたいといいます。

目指すところは、いたずらに安いビールではありません。手間をかけて造った有頂天醸造ならではの味わいがありながら、それでも日常から離れすぎない。

「今日は有頂天のラガーにしよう」

そんな会話が、諏訪の街で当たり前になる未来です。

有頂天醸造が目指すのは、“流行のビール”ではなく“日常のビール”

取材中にフラッと現れた万珍醸造 ヘッドブルワーの栗原さん

今回の取材を通して印象的だったのは、有頂天醸造が決して「流行と反対のことをしたいブルワリー」ではないことでした。IPAに対抗するためにベルジャンを造るのでも、珍しさを出すためにチェコラガーを造るのでもありません。

京都でベルジャンビールに衝撃を受けたこと。箕面ビールで働き、ビールづくりの現場を知ったこと。カナダで理想とするブルーパブに出会ったこと。諏訪という街で、クラフトビールをほとんど知らなかった人たちと出会ったこと。

その一つひとつを積み重ねながら、「自分はなぜビールを造るのか」を考え続けた先に、現在の有頂天醸造があります。

諏訪の水を生かしたチェコラガー。発酵そのものの魅力を追求するベルジャン。そして何年も先の完成を待ちながら眠る樽熟成ビール。スタイルは違っていても、その根底にあるのは「ビールをもっと日常のお酒にしたい」という想いです。

“クラフトビールを飲みに行く”のではなく、“ビールを飲みに行く”。そんな感覚で地元の人がグラスを傾ける場所になったとき、有頂天醸造が目指すブルーパブの姿は、一つ完成するのかもしれません。しかし、おそらく田中さんはそこで満足せず、また次のビールを考えているはず。

「自分が面白いと思う方向へ行く」。

その先にどんなビール、そしてどんな諏訪のビール文化が生まれるのか。

BEER MAPS NEWS編集部では、これからも有頂天醸造の動きを追いかけていきます。

【店舗概要】
店舗名:有頂天醸造(WU-CHAW TENG BREW)
住所:
長野県諏訪市諏訪1丁目4-5
アクセス:
上諏訪駅から徒歩5分
営業時間:
平日13:00~22:00/土日祝11:30~22:00
定休日:
火曜日 その他不定休日あり
公式Instagram:
https://www.instagram.com/wuchawtengbrew

《リカーズウエマツ》
リカーズウエマツ

リカーズウエマツ

年間420軒のビール屋を巡り歩き、気づけば独自のコミュニティとネットワークを形成。OEM醸造やビアパブでの経験を経て、ブルワリーの立ち上げにも携わる。現在はSNSマーケティングを生業とする一方、「ビールセレクター」として、美味しいビールと人・カルチャーをつなぐイベントを企画・運営。 2026年には醸造所を持たないビールブランド「Chroniv(クロニヴ)」を創業。ビールを起点とした新しい場や体験づくりに取り組んでいる。