クラフトビールを味わうとき、原材料やスタイルに目が向きがちですが、実は“どんなグラスで飲むか”が香りや口当たりの印象を大きく左右します。
東京発の Geek Glass Tokyo(ギークグラストーキョー) が届けるのは、まさにその体験の部分にフォーカスしたビールグラス。ブランド刷新にあわせて、新作 「The Nigori Glass」 が登場しました。
閉じ込める設計、立ちのぼる香りの余韻

The Nigori Glass のフォルムは、膨らみのあるボウルと、極端に細く絞り込まれた飲み口の組み合わせによって生まれています。丸みを帯びたボウルがホップアロマを包み込み、飲み口がその香りを逃さず立ち上げることで、ビールを傾けた瞬間の“鼻に届く香り”がまったく違うものになります。深く吸い込むたびに、香りがほどけるように開いていく──そんな体験を想定した形です。
角度と厚みが導く、新しい“味の届き方”

飲み口の角度と厚みの設計は、ビールを自然に舌の先端へ運ぶためのもの。その結果、まろやかさの中に果実味や麦の甘みがやさしく立ち上がり、一般的なグラスとは異なる味わいの届き方を生み出します。一杯の中に潜む味のニュアンスが、よりクリアに感じられるようになる──そんな“味の解像度が上がる”体験につながります。
色・泡・濁りが“静かに際立つ”美しい造形

透明度の高い手吹きガラスと、計算された曲線は、ビールが持つ“姿”そのものを美しく見せてくれます。液面の動き、泡の層、濁りのグラデーション。注いだ瞬間から、まるでショーケースのように静かに際立つデザインです。「見ることもビールの楽しみである」という、ごくシンプルな真理を思い出させてくれる器と言えます。
東京の職人が形にした、難度の高いフォルム

The Nigori Glass を製造するのは、1956年創業の硝子メーカー 田島硝子株式会社。江戸切子や被せ硝子の技術で知られるこの工房では、熟練の職人が一点ずつ手作業でグラスを仕上げています。
このグラスの特徴である“張り出したボウルと、極端に細く絞られた首元”は、職人の目から見てもひと目で難易度の高い造形だといいます。一般的なコップのようにスムーズには吹けず、型にガラスを流し込み回しながら整える“型吹き”の技法を用いても、担当できる職人が限られる形状です。
しかし、挑戦的なフォルムだからこそ「自分たちの技術でなければ形にできない」と職人は語ります。香りを閉じ込め、ビールの表情を引き出すための独自の造形は、東京の手仕事と革新性が重なって生まれたものです。
日常に馴染む設計と、手仕事による受注生産

The Nigori Glass は、約430mlのStandardと約300mlのMiniという2種類のサイズで展開されています。特にMiniは、自宅での一杯から店舗での提供まで幅広いシーンに対応し、扱いやすい容量が魅力です。用途に応じて選べる柔軟さがあり、日常のスタイルに自然に溶け込む設計となっています。また、このグラスは一つずつ手作業で製造されているため、受注生産での取り扱いとなっています。
グラスが変わると、ビールの体験が変わる

クラフトビールの香り、味、姿。そのどれもを静かに、しかし確かに引き上げてくれるのが The Nigori Glass です。「ただ飲む」から一歩進んだ、ビールの新しい楽しみ方を提案する器として、東京の手仕事とクラフトビールの魅力が交差するグラスと言えるでしょう。
【商品詳細】
Geek Glass Tokyo「The Nigori Glass」
価格:7,980円(税込)
内容量:約430ml
Geek Glass Tokyo「The Nigori Glass Mini」
価格:6,980円(税込)
内容量:約300ml








